特殊清掃で行なう作業

現場の状態によって特殊清掃の作業は異なりますが、一般的に行なわれている作業は次のとおりです。

感染症予防措置

専用酸化剤などを散布して、部屋の空間に漂う細菌やウイルスを死滅させて、遺族が安心して入室できるようにします。

■汚染された物の撤去・クリーニング

血液や体液、腐敗液、汚物などで汚染された布団や畳などを撤去するとともにクリーニングします。

■害虫駆除

腐乱が進んでいると、不衛生害虫が大量に発生するため、ウジやハエなどを適切な薬剤を用いて駆除・再発防止を行ないます。

■不用品処分

作業を行うと多くの不用品が発生します。特に、液体が染み付いたベッドや畳、布団などは廃棄することになります。

こうした、家庭ごみから大型ごみまで、さまざまな不用品を処理、処分します。

■遺品整理

想い出の品や貴重品は不用品とは別に仕分けして、故人の遺品を整理します。

使用できる物はリサイクルとして買取を行なったり、バイクや自動車の廃車手続きなどの代行も行います。

■リフォーム

長い間放置された遺体の周辺では、いくら消臭作業をしても、原状回復ができず結局はリフォームが必要となるケースがほとんどです。

特に、畳み受けの板や床材の内部まで液体が染み込んでいる場合は、内装工事を行なうことで形跡をなくしてしまう必要があります。

特殊清掃の本当の費用は?