帆布とは?

帆布は木綿と麻を平織りにした厚地の布で、この名前の由来は、江戸時代に船の帆に使われたことによるものです。そして、明治以降になると、綿を素材とした平織りの厚手の布を帆布と呼ぶようになりました。

現在では、帆船はなくなりましたが、通学用のカバン、襦袢に付ける衿芯、丸帯・名古屋帯等の帯芯、相撲の廻し、油絵用のキャンバス、建築材料等に使われており、とても優秀な素材なのです。

綿帆布は、経糸(たていと)・緯糸(よこいと)ともに10番手以上を使用したもので、糊などのつなぎを一切使用せず、経糸に撚り糸(数本の糸を撚った糸)を用いて平織りしたものをいいます。

そして、厚み(つまり糸の太さ)によって1号~11号に分けられ、糸の太いほど番号が小さく、細ければ番号は大きくなります。

帆布の規格では11号と10号は薄物で、9号と6号は厚物、2号から4号は極厚物になります。

その価格は糸の太さや重みではなく品質で決まります。たとえ糸が細くても品質(良質の綿の素材、防水性、通気性、染料、風合い)が良ければ高品質となります。

その用途は、鞄、テント、幌などに使われており、化学繊維と違って天然素材だけで作られているため、使い続けるほどに味わいが出て、強度・耐久性・通気性にも優れており、静電気も起きません。

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